3-C. 既存運用者:競合セラー分析

すでにAmazon物販を運用中の方が、特定の競合セラーを掘り下げて分析するためのガイドです。セラーIDから出品全件を取得し、取扱いジャンル・主力商品・FBA率・価格帯の傾向を読み解いて、自社の戦略立案に活用します。

手順

  1. 分析したい競合セラーのセラーIDをAmazon商品ページから取得する
  2. 「セラー検索」モードを開く
  3. セラーIDを貼り付けて検索する
  4. セラー情報(出品数・評価・FBA有無)を確認する
  5. 結果テーブルで取扱いジャンル・主力商品・価格帯を読み解く
  6. 「もっと見る」で全件取得し、網羅的に把握する
  7. 履歴・プリセットから繰り返し参照する
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セラーIDをAmazon商品ページから取得する

セラーIDは 14文字程度の英数字(例:A2SC49TPUHBRL0)で、Amazon商品ページから取得できます。

取得手順

  1. 分析したい商品のAmazonページを開く
  2. 「販売元:◯◯」のリンクをクリック → セラーのストアフロントページに遷移
  3. URLの末尾に seller= から始まる14文字の英数字がセラーID
  4. その文字列をコピー

補足:複数セラーが出品している商品の場合

商品ページの「新品の出品:◯件」リンクから出品者一覧に飛び、各出品者のリンクからセラーIDを取得できます。 自社にとって脅威度が高いセラー(FBA出品・価格競争力あり)を優先的に分析するのが効率的です。
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「セラー検索」モードを選ぶ

ツールトップ上部の3つのモードタブから、真ん中の「セラー検索」を選びます。

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セラーIDを貼り付けて検索する

入力欄にセラーIDをペーストし、「セラー検索」ボタンを押します。初回は最大50件取得します。

一度検索したセラーは「検索履歴」ボタン群として下に並びます。次回以降はクリックするだけで再検索できます。

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セラー情報を確認する

検索結果の上部にセラーの基本情報が表示されます。各項目は以下の意味を持ちます。

項目読み解き方
出品数セラーの規模感を測る指標。1万件超は卸・大手、数百件以下は小規模セラー。出品数が多いセラーほど、扱いジャンルも幅広い傾向
評価(%)98%以上は優良セラー。95%以下はクレーム・配送トラブルが多い傾向で、自社が同価格で勝てる可能性が高い
評価件数運用歴の長さと取引量を反映。10万件超は長期運用の大手、千件未満は新興〜小規模
FBAFBA出品があるセラーは配送スピード・売れ行きで優位。バッジ付きが多いセラーは買い物カゴ獲得力が高い
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取扱いジャンル・主力商品・価格帯の傾向を読み解く

結果テーブルに出品商品の一覧が並びます。以下の観点で「このセラーの戦略」を読み解きます。

  • 取扱いカテゴリの幅:単一カテゴリ特化型か、横展開型か。 特化型は深い専門性、横展開型は仕入ルートの広さが武器
  • 主力商品(月販多い商品):判定◎・○の商品上位を見れば、 このセラーが力を入れている商品が分かる
  • 価格帯の偏り:低価格帯(¥1,000以下)が多いと薄利多売型、 高単価帯(¥5,000以上)が多いと利益重視型
  • Amazon本体との競合度:Amazon本体が出品中の商品が多いセラーは、 価格競争に巻き込まれている可能性が高い
  • 出品者数の多寡:1人セラー(独占型)の商品が多いほど、 参入障壁が高い独自仕入ルートを持っている

ソート活用のヒント

結果テーブルの列ヘッダー(月間販売/現在価格/出品者数)をクリックするとソートが切り替わります。 「月間販売数の多い順」で並べると主力商品が一目で分かります。
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「もっと見る」で全件取得する

初回は50件のみ取得です。出品数が多いセラーの場合、結果下部の「もっと見る」ボタンで追加取得できます(1回1〜100件)。

全件取得して網羅的に分析すると、セラーの戦略の全体像が見えます。 ただし1万件超のセラーは取得に時間とトークンを要するため、必要範囲だけ取得するのが現実的です。

目安:取得件数とトークン消費

1ASINあたり1トークン消費。たとえば1,000件取得=1,000トークン。 残トークンは画面上部のUsageBarで確認できます。
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履歴・プリセットから繰り返し参照する

一度検索したセラーは履歴に残り、次回以降は1クリックで呼び出せます。 サーバー側キャッシュにヒットすればトークン消費0で再表示されます(24時間以内)。

複数セラーを比較分析するときは、履歴をローテーションすると効率的です。 履歴の詳細は 「4-5. 検索履歴」 を参照。

よくある落とし穴

セラーIDがどこにあるか分からない

Amazon商品ページの「販売元:◯◯」リンクをクリック → ストアフロントURLに飛ぶと、URLに seller=XXXXX という14文字英数字が含まれます。これがセラーID。商品ページの右側カート枠にも記載がある場合もあります。

「商品が0件」と表示される

そのセラーは現在出品停止中か、Amazonアカウントが閉鎖されている可能性があります。別のセラーでお試しください。

出品数が多すぎて全件分析できない

主力商品だけで十分なことが多いです。50件取得後、月販多い順や売上ランク順でソートし、上位の傾向だけ把握する戦略でも分析価値は高い。

複数のセラーIDが見つかった

同じ親会社が複数アカウントで出品している場合があります。それぞれのストアフロントを比較し、扱いカテゴリ・価格帯から本命のセラーを見極めて深掘りします。

次のステップ

  • 同じ商品の他セラー出品状況を見る: セラー検索結果から商品行をクリックして詳細展開、Amazonページへ移動して出品者一覧を確認
  • 特定商品をASINで深掘り: 3-D. 仕入候補の一括判定 でASINを直接検索
  • 仕入計算で勝てる価格を試算: 4-3. 仕入計算の見方
  • 取得結果をCSVで外部分析: 4-6. CSV出力